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武蔵に都市型ホテル ダイエー金沢店跡地に建設

 不動産デベロッパーの日本レイト(大阪市)は、金沢市武蔵ケ辻の旧ダイエー金沢店跡で、都市型の高級ホテルを建設する計画を固めた。二〇一〇年春の開業を目指し、地下と低層階には商業施設を誘致し、武蔵地区のにぎわい創出につなげる。周辺では近江町市場の再開発ビルが来年春の開業を予定、「四つ葉のクローバー」と呼ばれる目抜き交差点で残されたダイエー跡地の活用が、ようやく具体化へ動き出す。
 八日午前、金沢市内で開かれた武蔵周辺地区の新年互礼会で、日本レイトの花田誠社長が関係者にホテル建設の計画を伝えた。

 計画では、ホテルは地下一階、地上十三階で、客室数は二百室規模となる見通し。外国人を含めた観光客らの長期滞在などにも対応した高級感あるサービスを提供する。

 地下一階から地上四階部分は商業テナントとし、地下は食品関連のストア、一階から四階までは、高級ブランドや飲食店、エステサロンなどの集積を検討している。地下には駐車場を設けるほか、めいてつ・エムザ、近江町と通路で結び回遊性を持たせる。今年秋の着工を予定し、総事業費は約八十億円を見込んでいる。

 日本レイトでは、建物の建設と併せ、テナント誘致を本格的に進める。ホテルの運営は、国内外のホテルチェーンを対象に、候補数社のうちから選択する。

 旧ダイエー金沢店跡地は、敷地面積約二千七百平方メートルで、〇五年十月末に同店が閉店後、外資系ファンドが一時、不動産を所有し、〇七年二月に日本レイトが取得している。

 日本レイトでは「武蔵地区が香林坊、金沢駅前と並び、金沢のにぎわい三拠点として活性化する施設に仕上げたい」としている。
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