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ホテル戦争、一関熱く 大手が郊外に進出へ

 一関市内で、ホテル業界の競争が激化しつつある。今月中旬、郊外の同市赤荻に大手ビジネスホテルが開業。年内に同地区内にもう一店の開業が予定されている。従来の駅前や中心市街地などと異なる立地は車利用者がターゲット。新規参入組、中心部の既存施設はともに「交通手段で需要は異なる」「地域活性化の方が重要」と冷静に構えるが、今年夏に予定される平泉の世界遺産登録を見据え、観光客取り込みは激しさを増しそうだ。

 一関市赤荻では16日、東北自動車道一関インター前にホテルルートイン一関インターがオープンした。収容人数は193人で、市内のホテルでは最大。無料駐車場を114台分確保。部屋はビジネス客向けのシングルだけでなく、ファミリータイプも用意している。

 同ホテル隣接地では、チサンイン岩手一関インターも今年12月の開業を目指す。ビジネス需要とともに、世界遺産観光などレジャーでの利用も見込み、いずれも車で訪れる宿泊客の利便性を考慮している。

 ルートインジャパンは盛岡南インター近くに続き、郊外では県内2店舗目の出店。永山泰樹副社長は「郊外への出店はリスクも高いが、車で訪れる利用者をターゲットに考えた」と理由を語り、「価格競争をするつもりはない。ホテル開業が周辺の活性化につながればありがたい」と地域貢献を前面に打ち出す。

 市観光協会によると、一関市を訪れる観光客が市内の宿泊施設を利用する割合は低いという。今年は夏に平泉の世界遺産登録の可否が決定することから観光客の大幅増は確実とみられ「多くのホテルが建設されれば、一関を訪れた観光客にそのまま市内に宿泊してもらうことができ、地域も活性化する」(同協会)と相乗効果に期待を寄せる。

 一方、市内のあるホテル経営者は「経営は厳しくなるかもしれないが、交通手段によって宿泊者の需要は異なる。世界遺産登録に向けた地域活性化の方が重要」と話す。「どのホテルを選ぶかはお客さま次第。一関市が発展できるよう切磋琢磨(せっさたくま)していきたい」と前向きにとらえる。
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